状況
商品ページの説明文に対して、何度か「文字数が多い」と言われることがありました。
クライアントチェック前には、ユーザーへの売り込みやSEOを考えたうえで最小限にしていたにも関わらずです。
なお、商品とは食品です。
返答
今回たまたまクライアントに突っ込んで聞ける機会があり、どのようなテキストがお望みなのか具体的な例を時間をかけて伺いました。
返答は、売りとなる素材について1行と、「○○と△△の取り合わせが美味しい商品」という1行の合計2行で良いとのこと。
結び
クライアントの求める文章は、制作側が考える以上に極端な場合もあることを実感しました。
....どうでしょう?
ここまでの文章で、この記事で書きたかった事実はお分かりになるかと思います。が、この文章から伝わることは非常に少ないはずです。あったことを並べ、詳細や見解その他付随する情報はほとんど無し。例外はありますが、この書き方で相手の感情(例えば「買う気」)を揺り動かすのは非常に難しいと思います。
ですが、クライアントが文字を多いと感じたことも事実です。その点は無視してよいものではなく、何らかの対策を講じるべき事柄です。説明して説得することは難しくありませんが、感じたことを違う方向に説得するべきだとも思えません。
さて。
実はこの文章は最初に書いた文章を削って作りました。削る前の文章が以下の文章です。まぁ、比較すると冗長さが際立つかと思いますが、お時間があればお読み下さい。
===以下、削る前の文章===
商品ページにおけるSEOを意識した文章
基本的にWEBサイトの文章は、1番がユーザーで2番が検索エンジンかと思います。
ユーザーが興味をそそられる、あるいは必要とする内容を記載しつつ検索され得る固有名詞や形容詞をいれこんでいく。SEOを意識しない場合でも言えることではあるのですが、結果的にそれなりの文字数になります。特にECサイトの商品ページにSEOを意識して文章を書く場合、基本的にはロングテール狙いになるかなと。
WEBサイトと実店舗の大きな違いは商品が目の前に無い状態でものを売ることです。それを補うためには前述のように文章で表現することが重要。
もちろん写真を有効に使えば文字を減らしても訴求力を上げられますが、写真が有効であればあるほど文字は邪魔に感じられ、ロングテールに定めたワードは消えやすくなります。SEO的にはマイナス要因となり得るでしょう。
クライアントのご意見
さて。以下は食品を販売するクライアントさんとのやり取りをもとにした内容です。脚色は加えていますし相当はしょっています。
なお楽天ではなく、かなり以前に別の会社が作った独自システムで更新だけ担当している案件です。写真は一枚しか表示できず、サイズは300pxにも届きません。
つまり、テキストがより重要になります。
「文字が多い」
商品ページの詳細を書く時には前段の事を意識して書いていました。が、あまりネットを利用していない店員さんに見ていただいた場合に「文字が多い」と言われることが何度かありました。
今までは必要な説明やキーワードばかりで削りにくいとお伝えし、行間の調節や段落の分け方などを中心として対処していましたが...。今回はたまたま相手の方がゆっくり時間をとれるということで、いつも以上に突っ込んで聞いてみました。
伺ったことをまとめると「やはり文字が多い」との事。
「美味しい。で十分」
では、どんな文章が良いですかと伺った所「○○と△△の取り合わせが美味しい商品」で十分とのことでした。
完成形として、売りとなる素材の名前とそれが入っている旨で1行、「○○と△△の取り合わせが美味しい商品」という1行の合わせて2行で良いとのこと。
商品の説明をする場合、ただ美味しいではなくどう美味しいのかを書くべきだと考えていましたので、結構な衝撃でした。売りとなる素材がなぜ売りなのかという説明も、あって一言ぐらいです。
商品ページに何を書くべきか
今回の件は非常に極端な例。とは言い切れないのではないでしょうか。
商品の説明は多ければ多い程よいとは考えていません。ですが制作する側が考えるよりも、もっと許容ラインは低いのかもしれません。
SEOにおいてはテキストが重要ですし、味見のできない商品を売り込むためにテキストでの説明も必要です。実際に説明が詳細なほど信頼感が増すこともあるでしょうし、文体や的確な表現から購入に至ることもあるでしょう。テキストがなければ、いずれも難しくなります。
しかし、その必要と考える説明すら邪魔に思われる方もいるわけです。売り込むためのテキストが購入の邪魔をしていないとも限りません。
動画や音
今回の件ではいろいろな制約があり不可能なのですが、いくつか方法を考えました。
・テキストを折り畳み、クリックで広げる
・動画をつける
・音をつける
テキストに関しては、見た目の文字数を減らすことが可能な処置です。文字が多いと感じる方への対応を優先する場合、見せない状態を初期状態にする必要があります。
動画に関しては、ECには適していますし訴求力もあります。「あまり見られない」や「長々と見ない」というご意見もあるかもしれませんが、問題はありません。視点の移動を妨げない場所におけば、見ない人は簡単にスルーしてくれます。訴求する点が明確であれば、長さが1分以下でもかまいません。
音に関しては、食品であれば焼いたりした際の音に使えますが、楽器などの音が重要な商品であればとても有効な方法でしょう。
テキストが邪魔ならば、テキストの見せ方やその他の手法で対処するまでです。
結びの結び
最初の書き方と比べ、何かしら違いはあるでしょうか?
この記事は商品を紹介する記事ではありませんから、例としては不適切です。ですが、事実の伝達のみの文章とそれ以外も含めた文章の違いは感じていただけるかと思います。
結論としては、どちらが優れてるという問題でもなく第一の目標である商品の売り込みの達成に必要なことをするべきなのでしょう。SEOは意識しなくてよい訳ではありませんが、目標を達成することが最重要です。
今回の件はあまりWEBを利用されていない方の意見ではあるのですが、自らのテキスト作成能力の未熟が招いた結果でもあります。もっと最小限の言葉で効率よく作れねばなりません。




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