2010年6月23日水曜日

WEBサイトに適用できる書誌的な分類の覚え書き その2

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WEBサイトに適用できる書誌的な分類の覚え書き その2です。
今回は検索の際に有効な考え方であると思われる、シソーラスとタグについて書いてみます。
書誌的な分類と言うのは、SEOやらIAやらナビゲーションやらに有効に使えるヒントになると思いますので、参考になれば幸いです。

なお、その1はこちらです。
WEBサイトに適用できる書誌的な分類の覚え書き その1


シソーラス


図書館学での用語としては「統制語彙集」と訳されるのがこの「シソーラス」です。

シソーラスを簡単に説明すると、ある特定の事象を指し示す言葉の表記揺れを統一するための辞書と言えます。
学問の世界は非常にクローズドな世界であり、専門用語がこれでもかと出てきます。
反面、一度公式に広まれば表記揺れはかなり少なくなります。

例えば略語や和名等、同じもの違う側面から著した言葉などがこの場合の表記ゆれです。

揺れがとても大きい場合、特定の情報を検索する際に大きな問題が発生します。
1文字違いで目的の情報が出てこないというのに、略語と正式名称のほかに俗名や半略語などが乱用されては探しようがありません。

揺れを統制し、この語を使うという決まり事が必要になる訳です。
そして、それがシソーラスの役目です。

ただ、シソーラスはすべての場合に有効ではありません。
最初に述べた、クローズドな世界だからこそ出来る事です。

例えば、WEBの世界、特にソーシャルサービスでは日常的な分類であるタグ。
これは、主に自然語と呼ばれる体系化されないばらばらな語で構成されています。
個人では体系的でも、他人から見れ体系的ではないのです。

オープンな場所では多くの言葉が生まれ、生まれて言葉を活かす事が有益な結果を生みます。
このような場所に統制を基本とするシソーラスが適用されれば、どうなるでしょう?
活発な活動は行われず、柔軟さは消えます。
情報の整理と言う意味では有益ですが、その有益性以上に失うものが大きいはずです。

加えて、シソーラスは維持に膨大な労力が必要となります。
いかに統制しているとはいえ、追加を否定している訳ではないからです。
新たな語をどこに属するべきか、あるいは新設するべきかと言う問題が常につきまといます。

自然語のタグのように簡単に追加はできないのです。

タグについて


近年ではよく見かける機能であり、パーソナルな分類方法であると言えます。

特にブックマーク等に用いられると威力を発揮します。
メモ書きのように情報に一言を付ける事で、情報が体系的に把握できるようになり非常に便利です。
追加や削除も容易であり、あまりメンテナンスを意識する事もありません。

後の検索用のアンカーにも使えますし、タグクラウドのように表示すればテーマの重要度を一覧であらわす事もできます。

反面、やはりパーソナルでしかなく、場合によっては有害な方法となります。

特定のコミュニティでタグがシステムに組み込まれている場合、問題は大きくなります。
具体的には、語句の正確性/範囲/重複/偏りなどなど、タグ自体の信頼性が低い為です。
このように揺れの大きいタグを検索のアンカーにすると、厳密な検索行為が出来るはずがありません。

自由に、簡便に使えるが故に、厳密な使用は出来ないのです。

もちろん、タグが有益な場合は、現在ではとても多くなってます。
なぜなら、システム的に多様で柔軟な構造が多くなり、実用に耐えうるソーシャルサービスが日常的に多くの人に使われてきたからです。

これらでは日々利用者が自分の為にタグを付けており、他人の為にタグ付けをしている訳ではありません。
自分の為のタグ付けで完結しているのであれば、表記揺れは大きな問題とはならないでしょう。

検索エンジンはどちらか?


検索エンジンは、どうなのでしょうか?

今回のシソーラスとタグだけで分けられる問題ではないのですが、あえてこの二つで分けてみます。
すると・・・

  • Googleはタグ
  • Yahooはシソーラス

となります。
根拠は簡単。

Googleは自由に書かれたウェブ上のキーワードを拾います。これは、タグと言い換えられるでしょう。
Yahooはディレクトリから探せます。これは、シソーラスを作成していると言えるでしょう。

しかし、WEBの初期ならいざ知らず、いつもディレクトリを必要とする人は少なくなっています。
実際、検索窓にキーワードを入力する事の方が多いのではないですか?
であれば、ディレクトリは少なくとも表に見える部分はより少なくなっていくでしょう。

ここまで内容をもっとも簡単に実用へ転用する方法は以下の通り。

「SEOを考えるなら、自然語を意識する」

簡単でしょう?


WEBサイトに適用できる書誌的な分類の覚え書き その3

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