2010年7月7日水曜日

関西SEOサミット2DAYS:2日目

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関西SEOサミット2DAYSの2日目の感想です。
2DAYSなので今日が最終日。
昨日に引き続き、興味深い講演が続きました。

振り返れば、7時間と言えば普通に会社で働く時間とほとんど同じです。
これだけの時間集中して聞く事が出来るセミナーはあまり無いのではないでしょうか?
2時間でも集中力が保たない講演会もあるわけですし・・・。

ちなみに、今回は相当に長い記事になりました。
二つに分けるか悩みましたが、一覧性がある方がいいかと思いこのまま公開する事にします。
それでは、先日と同様に個人的感想ですが、見て頂ければ幸いです。

関西SEOサミット2DAYSの初日はこちら




参加講師の方々


講演をおこなった講師の方は、以下の方々です。
(※講演順)


主にモバイル関係の色合いが強い内容でした。
先日よりもSEOっぽい内容だったき気もします。

では、以下が個別の感想です。

山本誠氏


山本さんは細身で雰囲気の有る方でしたが、しゃべるとイメージが変わります。
何せ声が大きい。
後ろの席の方でも聞き漏らす事は無かったでしょう。
実際今回の後援会で一番声が大きく聞こえました。

なお、山本さんの所属会社「株式会社マイネット・ジャパン」では携帯サイトのASPサービス「katy」を運営されています。

さて、講演の内容についてですが、テーマはモバイルSEOです。
イロイロなデータを見せて頂いたのですが、多すぎてほとんど書き取る事は出来ませんでした・・・。



本題に戻ります。
最初はモバイルを取り巻く環境についてであり、ここが個人的に最も興味を持ちました。

基本的なスタンスとして、モバイルは市場が大きくビジネスチャンスが大いにあるというお話しでした。
モバイルユーザーの動向にも触れられていて、「平成20年通信利用動向調査」掲載のデータを用いての解説は重要だったと思います。
PCのみのユーザー・PCとモバイル併用のユーザー・モバイルのみのユーザーの比率を示し、PCとモバイル併用のユーザーはどちらかといえばモバイル重視である点を紹介。
これを踏まえ、全ユーザーに対する「PCとモバイル併用ユーザー」と「モバイルのみユーザ」を足した割合が8割を越えると示しました。

PCとモバイル併用ユーザーがモバイル重視である事や、足し上げるとモバイルの割合がこれほどとは思いもしませんでした。
PCサイトと携帯サイトの数を比べると携帯サイトの数の方が少ないはずなので、確かにビジネスチャンスは大きいと言えます。

その他、モバイルSEOの為の方法が紹介されました。
重要なポイントとして、

  • titleが重要
  • 絵文字や半角カナなどモバイル特有の要素を組み込む。
  • 最適なサイズは、title:34バイト前後。description:56バイト前後。
  • ページ上部のテキストは重要(検索結果に表示される場合があるため、最適化の必要がある)。

等をあげられていました。



そして最重要な点が2つ。

  • モバイルのクローラーは、待っていても来てはくれない。
  • モバイルで自然リンクは全く期待できない。

クローラに関しては徐々に改善はしているそうですが、それでも範囲や頻度はひどいものだそうです。
その為、ディレクトリの登録等でともかくリンクを作り、クローラーを呼ぶ事が第一となります。
ただしディレクトリは順位には効果がないとのこと(YAHOOのカテゴリは別。YAHOOには意味がある。)

自然リンクに関しては、モバイルの世界ではそもそもリンクを張る文化が無い(コピペ等の問題が大きいのですが)ので、PCのようにリンクが増える事はまずないとのことでした。
PCサイトと同じURLにし、PCサイトからのリンクを作る事が有効だそうです。

※この件は、先日の阿比留さんも「PCサイトのPVを2倍にする方法」として紹介されてました。


お話を聞く限り、モバイルというのはなんというかぶつ切りの世界に感じました。
キャリアの問題なのでしょうが、いろいろなところが統一されておらず離れ小島のような・・・。
ただ、方法はともかくリンクの効果がとても高い事を基礎に考えると、間違いはなさそうです。

スマートフォンが普及するのはまだ先との予測なので、現在でもモバイルに参入する事はメリットが大きいという結論です。


藤田篤志氏


藤田さん物腰が柔らかい印象で、とても安心感のある話し方をする方でした。
以前インドで検索エンジンの構築等もされており、現在でもスゴいクローラをモバイル用に開発・実装してる方です。
まさに技術屋!という感じです。
タイトルは「Youtube/Twitterを活用したSEO 検索評価のデータマイニング」なのですが、テーマを書いた方がわかりやすいので書いてみます。

大きく分けてテーマは3つ。

  • 表示速度とSEOの関連性
  • Youtube/Twitterの利用について
  • サイトに埋め込むキーワードはいくつが最適か

どれも興味をそそられる内容ですね。
藤田さんの今回の講演の特徴はデータマイニング(Data mining)という語が示すとおり、基本的にデータを用いてそこから情報を引き出すやり方でした。
その為、いろいろと統計を取り、情報を整理して講演に臨まれています。
本当に頭の下がる思いのスライドでした。

反面、先ほどの山本さんと同じく、いやそれ以上のデータが提示されとてもではありませんがメモれませんでした。
その為、もちろん数値に関してはもちろん自信を持って書いているのですが不安が無い訳ではありません。
間違いが有りましたらご指摘を御願いします。



さて、それでは内容に移ります。

まずは、表示速度とSEOの関連性のテーマ。

最初に表示速度の計測や評価基準についての説明がありました。
概要は以下の通り。

  • googleの表示速度計測はgoogleツールバーを利用
  • 表示速度が早くてもほとんどプラス効果は無し。しかし、遅いとマイナスのフィルターがプラス効果に比較して強くかかる
  • 表示速度の改善(遅い場合のマイナス改善も)はファイルサイズの削減が必要

ここで実例を出しつつ解説があり、ファイルサイズと検索順位の相関関係の説明がありました。
結論から言えば、

  • ドキュメントのサイズが150kバイト以上のページだと100位圏外。
  • 100k以上だと60位以降
  • 100kより少ないと上位に表示

と言う感じです。
サイズの数値に関してはあくまで実例を元にしていますので絶対的な物ではないと思います。
ただ、傾向としては十分有意義ではないでしょうか?

ちなみに、浅い階層で外部リンクの効果があれば、ドキュメントサイズが大きくてもそのページは上位に表示されます。



続いて、You tubeとtwitterについて。

一番重要なのは、You tubeはコンテンツの魅力が大前提ということです。
特定の動画を上位表示させる場合、何よりも再生回数が重要で、回数を得るにはコンテンツに魅力が無いといけません。

twitterに関しては、ツイートではなくアカウントが上位表示される事を紹介。
ツイートやプロフィールに特定のトピックが豊富で、フォロー数が多い事が要因となるようです。

ここで重要な視点が提示されました。
それは、

You tubeを世界第2位の検索エンジンとして捉える

という視点です。
実際、クエリの数ではgoogleに次いで世界第2位だそうです。
You tuben各動画に対してSEOを施す事は、世界にリーチする事にもなる訳です。



最後は、最適なキーワード数/ファイルサイズ/リンク数についての問題です。
このテーマではグラフ化された情報や細かい数値があり、とても興味深いものでした。
反面、データありすぎてメモりきれませんでした・・・・。

個人的に理解した結論を言えば、「確たる事はいえない」となると思います。
今回のデータは、キーワードとしてビッグワードとテールワードを10個づつ選び、googleとYahoo!でそれぞれ1~10を上位、91~100を下位としてそれぞれに含まれる要素を調べた物です。
要素は、キーワード数/ファイルサイズ/リンク数です。

テーマがそうなので仕方が無いのですが、あくまでそれぞれの順位にいるサイト要素の強弱を比較したに過ぎません。
1つの有効な指針にはなり得ますが、順位に対する有効な関連性は無いと思います。
ただ、これだけ調べるのも当然大変です。
本当にお疲れ様でした。

・・・というわけで、以下に数値を示しますが参考としてご覧下さい。


参考データ
キーワード頻度と密度(GとY!をふまえて)
  • キーワード頻度:25前後
    最適レンジ(範囲):15~60前後
  • キーワード密度:3%前後
    最適レンジ(範囲):3~5%前後

ファイルサイズ
  • G:ビッグワード:
    15k~35k
  • Y!:ビッグワード:
    25k~35k
  • GとY!をふまえてのレンジ:
    最適は25~35k大きくて~70kまで。最大でも100kぐらい
※googleの表示速度評価が、Y!との違いに反映されているといえる。

リンク数
  • G:ビッグワード:上位と下位の差:約60倍
  • G:テール:上位と下位の差:約1.5倍
  • Y!:ビッグワード:上位と下位の差:約15倍
  • Y!:テール:上位と下位の差:約1.2倍
※テールは小さくビッグは小さい。前日の紺野さんのデータと同じ傾向。
※googleがリンクを重視していることが見て取れる。

さらにモバイルもある。
  • Y!モバイルはPCと同じ傾向。ただし、リンクの格差はPC以上。特にテールはPCの40倍近い違い。
  • gooモバイルは法則性がなさそう
  • ドコモ公式も法則性が無いといえる
※ドコモ公式は上位と下位で100倍以上だが、下位がリンクを増やしても順位が上がらないらしい・・・。


以上、だいたいこんな感じでした。
・・・データが多くて理解しきれていません。
繰り返しになりますが・・・。
藤田さん、お疲れさまでした!

森川眞行氏


タイトルは、「HCDとかIAとかUXとかSEOとか」です。

実は、今回の講演で私が一番興味を持った講演でした。
なぜなら、HCD(人間中心設計)やIA(情報アーキテクチャ)についてがメインだったからです。
もともと興味が有り、関連書籍も読んでいたのですんなりHCDやIAの工程も耳に入りました。
もちろん「理解した」というレベルでは有りませんが。



最初は歴史的な話があり、そのままUIやHCDのほうと関連付けながら進んでいきました。

この時点で、SEOに関する重要な言葉が出ました。
それは、


SEOは対策ではなく設計である


という趣旨の言葉です。
(つい聞き入っていたので、語尾とか正確にメモれませんでした・・・)
これは結論ともいえる内容です。

サイト制作のプロセスを考えると、SEOが入る段階と言うのはサイト制作の根幹であり、後で付け足す物ではないからです。
具体駅にいえば、コンテンツの分類やラベル等には当然SEO的要素が含まれています。
つまり、そういった構造を作る前の設計時にSEOがはいっていなければなりません。

合理的にして単純な理由なのです。

そして、森川さんはこの点を考えるとIAやSEOに境界線は無いと考える訳です。
この点でも強く同意できます。

他に、運用面や評価検証を実際に行う事を考えると、CMSの導入が有効だと説明されました。
もともとコンテンツを管理する為のシステムなので、ラベルの変更や構造の変更が比較的行いやすいためです。
サイト公開後の運用や評価検証で手直しが必要な場合、CMSの導入メリットは計り知れません。



森川さんのお話は、前述の通りIAやHCDについてに内容が大半です。
(SEOに関わるにしろ、です)
その点ではSEOの講演のテーマとは違うと感じる方もおられたかと思います。
しかし、個人的にはもっと多くの時間を割いて説明を聞きたい心境でした。

ただ、SEO以外の講演内容に関してここで書くととても長くなりそうなので、ここでは割愛させて頂きます。
後日違う形で書ければと思ってます。
なお、ユーザビリティーテストなどサイト構築における調査については「WEBアナリスト養成講座」が講演内容ととても近い内容でしたので、参考にあげておきます。
HCDに関しては、「人間中心設計推進機構」のサイトが参考になるはずです。(というかそのものですね)
IAに関してはやはり「株式会社コンセント」がイメージをつかみやすい気がします。

住太陽氏&森川眞行氏


講演者の所には2人でしたが、実際は「講師の方4人全員が参加者の質問に答える」という形式でのQ&Aでした。

質問を募ったので、その種類はさまざまでした。
その中で個人的に特に重要かなと思う事を抜き出して書いてみます。

Q:SEOのビジネスモデルは今後どうなるか?

A:どんどん減って行くだろう。
特に大手は、アメリカで進んでいるような状況になる可能性が高い。
つまり、検索エンジンに対してではなく、総合的な最適化という仕事内容に変わっていく。
なぜなら、パーソナライズやローカライズが進んでいるので、順位自体があまり意味がなくなるだろうから。


Q:SEOはなくならない?

A:サーチがあるかぎりなくならない。
人力検索やリアルタイム検索、バーチカル検索が流行るだろうが残るはず。
ただ、縮小はするはず。


Q:bingに変更後の対策は?

A:なってみないとわからない。
いまやっても無駄になる可能性が高いから様子を見るべき。


Q:WEB標準のコーディングとSEO

A:関係性は無い。
ただし、他に良い影響があるしWEB標準であたりまえ。
仕様書を読め!


Q:twitterをつかった実践例

A:TwiterとUSTREAMの連携は面白い。
実例は日本ウェブ協会の取り組み


結び


以上が感想です。
書くこと多すぎて、まとめきれてない感じです。
後で手直ししようとおもいますが・・・・。

ここに書いた以上に書くことがまだまだある程の内容でした。
参加費用以上の価値があったことはいうまでもありません。

私にとっては実り多い講演会だったのは確かです。
反面、一般的なSEOという範囲でくくれる話では無かった気もします。
人によっては、テーマと違う!と気をもんだかもしれません。

その意味では、少々問題もあったのかも?と思います。

しかし、SEOという単独のくくりだけで考える事の「認識の狭さ」を理解し、打破する必要性を示しているのかもしれません。

  • リンク買ってなんぼ。
  • キーワード詰め込んでなんぼ。
  • 上位表示できてなんぼ。

こういう方法の先や根底にある目的を達成するためには、もっともっと広い範囲に目を向けて手を尽くさないといけないと感じました。

すぐにでも実践できる事は多いので、手直なところから始めてみようと思います。
その為の講演会だと思うので。

今回の感想が、他の方の役にも立てれば幸いなのですが。

関連記事


今回の関西SEOサミット2DAYS関連の他の方の記事です。
こうやって自然リンクが増えるのか、と実感しています。

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