2010年8月23日月曜日

差がつく?色による便利な遠近法

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色による遠近法について。

無意識に使っている場合も含めると、恐らくかなりの方がご存知な内容です。
しかし、遠近法はいろいろなデザインに応用できるので、取り上げてみたいと思います。


遠近法とは?


まずは遠近法とは何かについてです。
建築等にも重要な要素ですが、私が身近なのは美術の方なので美術の視点から考えます。

すばり遠近法とは、2次元の中に3次元を表現する方法です。
紙やキャンバスの上に何を描こうとも2次元でしか無いのですが、遠近法を用いれば3次元をあらわすことができます。

おそらく初めて遠近法で描かれた絵を見た昔の人は、度肝を抜かれた事でしょう。
なにせ、平面に奥行きが見えるのですから。

「それは便利なのか?」と思われるかもしれませんが、私は「便利だ。」と断言できます。

遠近法の利用によって、距離という概念を利用できる強みが生まれるからです。
そして、距離は物理的な意味だけでなく、抽象的な「重要度」等の意味でも使えるのです。

遠近法の原理


遠近法は主に目の錯覚と、脳の物体を把握する力を利用します。
平たくいえば脳と目をだます訳です。

目の付いている生き物が物体を把握する場合、左右の目の見え方の違いにより距離や立体の把握を行います。
右目と左目の誤差が大きければ近くに感じ、小さければ遠くに感じる訳です。
立体に関しても同様で、どれほど厚みを感じられるかによります。

そして形を見る事に加えて、色を見る事でも距離を感じます。

色による遠近法


色による遠近法とは?

簡単な例としては、後退色と進出色が挙げられます。
いずれも字のままですが、

  • 後退色は色面が奥にあるように見える
  • 進出色は色面が手前にあるように見える

という特徴を持っています。

色が進出するか後退するかには明度や彩度なども関わってきますが、強い要因となるのは色相です。
色の種類の違いによって特徴が決定します。

例えば、青系統の色は奥に行くように感じ、赤や黄色等の色は手前に出て来るように感じます。
試しに下の色面を見てください。

色による遠近法の例1
青色の方が奥にあり、黄色の方が手前に感じませんか?
もっとも、青は空を連想させると言う意味でも後退色としての効果が強いのですが。

後退色と進出色の適用法


では、実際に後退色と進出色をどう使えば良いのか?

最も効果的でよく使う場所はやはり背景色でしょう。
デザインのコンセプトによっては全く逆になりますが...。

例えば、コンテンツを浮かび上がらせたい場合には

  • コンテンツに進出色
  • 背景に後退色

となります。
もし背景を浮かび上がらせてコンテンツが埋もれている感じを出したいなら、逆になります。

このように、コンテンツや背景等のページの構成要素を階層化でできることは大きなメリットにつながります。
視線の動き誘導できますし、誘導自体がWEBサイトの意図を現してWEBサイトへの理解を助けてくれます。

他にも、強調するキーワードや見出しには赤などの進出色を使い、他を後退色でまとめる方法もあります。

いろいろと使い勝手の良い技法ですが、乱用は禁物です。

進出色と後退色は、色面でパーツを階層化することになります。
階層が多いと視覚的に混乱しやすく、よほど気をつけないとせっかくの効果が台無しになることでしょう。

結び


この記事の進出色と後退色による遠近方は、遠近法の技法中の一例に過ぎません。

遠近法の技法としては、他にも、色の濃淡、形の大小、輪郭の明瞭不明瞭等があります。
今後いくつかの技法は記事にするつもりです。

ただ、全てに言える事ではあるのですが、こういった効果はあくまで補助です。
うまく使えば効果はありますが、漫然と使えば効果はありません。
加えて仮にうまく使えてとしても、劇的な効果を得られる事は少ないでしょう。

しかし、有効な技術に変わりはありませんので、頭の片隅においておくときっと良い事があるはずです。

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