2010年11月11日木曜日

Yahoo!の論文検索でCiNiiの論文400万件が検索可能になっているけれど。

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Yahoo!の論文検索でCiNiiの論文400万件が検索可能になりました。

Yahoo!とNIIの共同研究の上に成り立っているそうです。

最近検索部分の中身にGoogleを使いだしたYahooですが、今回の論文検索は独自のもののようです。
Yahoo!はなんだか別のところでがんばっているようですね。


NIIの告知


Yahoo!の論文検索でCiNiiの論文が検索できる件は、NII(国立情報学研究所)のサイトのプレスリリースで告知されています。

詳細は以下のリンク先でご覧下さい。


上記のプレスリリースの中で、下記の様な内容が記載されています。

2009年度から行っているNIIとヤフーとの共同研究の成果を踏まえて、NIIの持つ研究情報の情報統合技術・情報提示技術によって継続的に維持管理されている豊富なデータを、ヤフーの検索技術によって広くサービスするという新たなコラボレーションにより、学術研究はもとより、ビジネス、教育、その他の日常生活のさまざまな場面でのより一層の学術論文の活用が期待されます。

内容を見るに、ヤフーの検索技術と記載されているのでGoogleの検索技術では無いようです。

CiNiiについて


NIIは、膨大な論文や雑誌記事のデータベースを持っています。

もともとは冊子体の「学術雑誌総合目録」を編纂し、定期的に刊行する事で利用に供してきました。
その後国内の大学と公共図書館を中心とした検索サービス「NACSIS Webcat」などのWEBサービスを開始。

現在では他の検索シスステムも含めて統合された学術コンテンツ・ポータル「GiNii(ジーニィ)」を運営しています。
NII論文情報ナビゲーター「CiNii(サイニィ)」はその中の1つです。

CiNiiは割と新しい論文も検索できますし、書籍も検索できます。
現在絶版の書籍も検索できるだけでなく所蔵館も表示されており、資料の入手率は非常に高い仕組みです。

個人的にも資料を調べる際にはCiNiiを良く利用します。
資料検索については以前書いた資料の探し方の記事をどうぞ。

CiNiiの弱点

便利なCiNiiですが、WEBで調べものをする際には問題となる弱点があります。
具体的には以下の通り。

  • 本文の閲覧がPCで出来ない場合が多い
  • 登録しないと見れない情報が多い

膨大なデータを集めたそもそもの理由は、文献の所在を明確にし利用を促進するためでした。
その為の本文データの蓄積は多くないのです。

WEBでの公開が進むにつれPDFで提供される場合もあるのですが全てではありません。
参考文献等もログインしないと見る事ができないようです。

尚、下記の表示などが検索結果にあれば、本文を見る事が出来るようです。
基本的にはデータ提供元で実装されている機能にようもののようです。

  • 「CiNii 論文PDF - オープンアクセス」
  • 「J-stage」
  • 「crossref」
  • 「機関リポジトリ本文(無料)」

Yahoo!の論文検索とCiNiiの検索画面


Yahoo!の論文検索とCiNiiの検索画面を比較してみます。

CiNii検索画面

最初はCiNii。



論文検索と著者検索がありますが、画像は論文検索です。
加えて、詳細検索をクリックし項目を表示させています。

検索項目は充実しており、画面推移する事無く詳細な検索項目が表示できます。
資料を探し馴れた方であれば、必要最小限の検索行動で目的の資料に行き当たるでしょう。
調べたい事がある程度明確だったり、部分的な情報を持っている場合の検索でも有効に検索できます。

Yahoo!論文検索画面

続いてYahoo!論文検索。



上記は最初の画面です。
非常にシンプル。



「条件を指定して検索」画面では、上記のような項目が現れます。
検索項目はそろっているようですが、画面推移が面倒です。

検索結果の比較


フリーワードの検索結果を比較してみると全く違いました。
デフォルトの並び順は「出版年の新しい順」で同じですが、並んでいる内容と表示情報が違います。

検索結果の違い

タイトルだけを見た雑感ですが、Yhoo!論文検索の方が知りたい内容の論文を表示できているようです。
さすがと言うべきなのでしょうか。

表示情報の違い

CiNiiにはいくつかのアイコンが表示され、そのアイコンで中身が見られるかどうかが分かります。
しかし、Yahoo!の方には無く、変わりに「参考文献管理ソフトの形式」という項目を設定で表示できます。
拡張子から調べてみると、文献専用の出力形式のようですが少なくとも一般的ではないようです。

他には、設定で消せますが知恵袋の表示がデフォルトで表示されます。

ちなみに広告表示は無く、サイドには「関連著者・研究者」「関連刊行物」「関連書籍」が表示されます。

現時点での結論


現時点での結論は、Yahoo!論文検索はいまいちターゲットが分からず利用は広がらないのではと思います。
もともと広げるつもりも無いのかもしれませんが。

メジャーな検索エンジンで簡単に論文が検索できるので一般向けかと思うと、設定ではCiNiiにも表示されない文章形式が表示できたりします。
明らかに一般向けの機能ではありません。

かといって、初期画面での表示される検索項目はフリーワードしか無く専門で調べる際には簡易的すぎます。
加えてCiNiiは検索結果から本文が見られる場所までダイレクトに飛べますが、Yahoo!はCiNiiの検索結果詳細に飛ぶ事しかできずひと手間かかります。
専門で調べる場合には物足りないでしょう。

専門家がYahoo!で簡易的に調べる可能性はありますが、それ以外での利用があまり想像できません。
まとめると、CiNiiと併用して調べる際には便利に使えそうです。

結び


長文の上、駆け足の記事になってしまいました。

一般的な検索に比べ、まず利用されない検索機能ではありますが一部の要求には応えてくれそうです。

とはいえ。
無駄とは言いませんが、手放しで喜ぶ検索機能でもないでしょう。

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