2010年12月16日木曜日

役所のソースが日に日に壊れていく理由

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役所のソースが日に日に壊れていく理由について。

確認している事例は僅かですが、そこから聞き漏れる範囲でもほとんど同じ。
どうやら「なるべくしてなった」ようです。


役所のWEBサイト


役所のWEBサイトは大概巨大なシステムかと思います。

分野の種類が多く、情報量も膨大。
更新頻度が高く、経年での蓄積も重要。

基本的に無くてよい情報は無く、どの情報にもユーザーがアクセス出来なくてはなりません。
そして対象となるユーザーのITリレラシー千差万別なので、導線設計をきっちり作らないと利用できません。

つまりは、非常に精密な構造です。

先駆者のジレンマ

役所だからIT化の手本になろうとする意欲的な自治体ほど、痛い目に遭いやすいといえます。
なぜなら、WEB技術は日に日に向上するからです。

初期に莫大な経費をかけたサイトが1,2年で時代遅れになり、効率が悪化します。
これが利益を上げている会社なら数年ごとのリニューアルも計画している事でしょう。

しかし、役所にはそのような体制は望めません。
現在莫大な経費をかけたWEBサイトが既にあり、それを壊して作り直すほどの強い動機を持つ事は難しいからです。

基本は「使えるからそのままで良い」という考えのようです。

誰が更新するのか


精密な役所のWEBサイト。
誰が更新しているのでしょうか?

体制が整っている企業であれば、広報などの部署が専門で受け持つ事もあるでしょう。
予算が潤沢であれば更新を依頼している会社もあるでしょう。

しかし、実際に目にし耳にした役所の現状はいずれにもあてはまりません。

サイトの構造

以下に書く内容は、CMSの管理画面などが無いサイトです。

前述の先駆者であるせいか、今現在制作されるレベルとは違います。
ですがこういった構造のサイトが実際にあることは確かです。

ではどうやって変更をかけているかといえば...。
HTMLをメモ帳やビルダーで書き換え、FTPでアップロードしています。

担当者は若い人

どのような人が更新をするのか。

各部署の若くてパソコンができる人」です。

「パソコン」というのがミソで、エクセルやワードの初級レベルの方々です。
HTMLがわかりプログラムが読めて動作も理解できる人、ではありません。

「若い」というのは、40代以上の職員がPC操作を拒否する割合が非常に高いからです。
パソコンは若い奴にまかしておけ、という具合ですね。

とても適材とはいえません。

引き継ぎが劣化の原因


役所はゼネラリストを育てようとする為に、定期的な人事異動があります。

WEBサイト担当者も例外ではありません。
そして、これがおかしなソースになる最大の原因です。

一番最初の担当者は制作会社からレクチャーを受けてスキルが向上しています。
しかし他人に教えるには力不足で、次の担当者には作業の要点だけを伝えます。
そして、3番目の担当者には更に簡素化した要点が伝えられ....。

これが続けば作業の質が劣化する事は目に見えています。

制作会社の罪


かくして滅茶苦茶なソースが出来上がります。
なるべくしてなった、といえるでしょう。

これを防ぐ為には、制作会社のきめ細かいサポートが必要になります。

マニュアルを渡しただけでは不十分で、レクチャーを何時でも行う体制が必要です。
基本、マニュアルを読む必要がある人ほど読まないし、読んでも理解できないでしょうから。

実際に運営する事でソースがおかしくなるのであれば、それは制作会社の問題でもあります。
制作会社の提案が、人事異動が頻繁な役所の特性に対応しきれていないのですから。

もっとも、現在であれば作り逃げみたいな制作会社は減っているかもしれません。
運営面を考慮したCMSの開発・導入・サポートを行えば数年前とは比べ物にならないくらい効率的な運営が出来るはずです。

結び


役所のサイトのソースが荒れる理由の1つが、上記のような問題だと思われます。

役所の体質や体制の問題もありますが、制作会社の問題もあります。
ただ、前述の通り現在では状況は変わっていることでしょう。

技術も人も変わる事が出来るならば、大概の問題は解決できるのかもしれません。
たとえ、役所のような場所であっても。

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