2011年1月12日水曜日

『誰にでも使いやすい』に潜む矛盾と本質

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誰にでも使いやすい状態に潜む矛盾と本質について。

誰にでも使いやすいデザインやシステムやサービスは、視点を変えると全く違う側面が現れます。
自覚無しに『誰にでも使いやすい』デザインなどを求めると、思った程の効果が得られないかもしれません。


誰にでも使いやすいこと


WEBデザインに限らず、一般的に広く利用されるサービスやシステムは誰にでも使いやすいことが重視されます。
ターゲットが年齢などで絞れている場合でも、そのターゲットの範囲内での使いやすさを重視するはず。

誰にでも使えるという状態は、目的を達成する為に目指すべき手段の1つです。

誰にでも使いやすい状態の本質


誰にでも使いやすい状態は一見素晴らしい結果を生みそうですが、実際にはそうはなりません。
むしろその本質は矛盾していると言えます。

誰にでも使いやすい状態の本質は、


誰にでも使いにくい状態


だからです。

特定の1人にとって使いやすいことが、他の人にとっても使いやすいことでは無い以上。
当然の結論です。

最大公約数的にユーザーの意見を反映すると

最大公約数的にユーザーの意見を反映すれば誰にでもつかいやすい。
と、結論するのは浅はかに過ぎます。

最大公約数はデコボコな数値の中に存在する、1つのラインでしかないからです。
最大公約数の上や下が存在するので、ライン上にいない人にとっては本当に使いやすいわけではありません。

ユーザー全体から見て、全員が均等に使いにくい状態が最大公約数であるといえます。

誰にでも使いやすい状態の実現


本当に誰にでも使いやすい状態は実現不可能なのか?

個別のカスタマイズが非常に簡易に実現できる技術があれば別ですが、そうでないのならば...。
言葉通りの状態は、前述の理由から不可能です。

ではどうするかと言えば、全員が許容できる不便さで統一する方法が考えられます。
これも前述の内容と同じですね。

ただ同じ状態を言い直しただけではないか、と思われるかもしれません。
しかし便利さを追求する方向が変われば、自然と解決策や制作物もかわって来るはずです。
その結果誰からも拒絶されない(誰からも許容される)ものが出来上がる可能性があります。

現実的な解決策

とはいえ誰からも不便であれば、誰からも支持されない可能性も当然ありえます。

現実的な解決策としては、やはりターゲットの絞り込みしかないでしょう。
対象とする範囲が狭ければ狭い程、不便さの度合いを減らす事が可能だからです。

誰にでも使いやすいという目標を捨てさえすれば、特定のターゲットに対しての使いやすさは上がるはずです。

結び


誰にでも使いやすい状態の実現は、上記の通り非常に困難です。

しかし、この状態をアイデアや技術力で乗り切ることは不可能ではないはず。
実際に挑んでいる方も多くいらっしゃるでしょう。

想像できる範囲では、個々に対して容易なカスタマイズを実現する技術を開発するぐらいしかありませんが、全く別のアプローチも当然あり得ます。
近い将来、本当の意味での誰にでも使いやすい状態が実現できるかもしれません。

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