2011年1月10日月曜日

WEBでも活きる『ランガナタンの五法則』

スポンサーリンク

ランガナタンの五法則について。

まず一般の方は知らないとは思いますが、ランガナタンの五法則というものがあります。
正式にはランガナタンの『図書館学の五法則』といい、図書館の基本的目標を表しています。
内容は図書館についてですが、本質を考えれば情報そのものの扱いに他なりません。


ランガナタンの図書館学の五法則


以下がランガナタンの図書館学の五法則です。
なお、原文の英語と和訳を『図書館学基礎資料 第5版』から引用します。

The Five Laws of Library Science

The first law
Books are for use.
The second law
Books are for all.
The third law
Every book its readear.
The fourth law
Save the time of the reader.
The fifth law
A librarys is a growing organism.

図書館学の五法則

第1法則
図書は利用するためにある
第2法則
すべての人に、図書を
第3法則
全ての図書に、読者を
第4法則
利用者の時間を大切に
第5法則
図書館は成長する組織である

引用元:図書館学基礎資料 第5版


どうでしょう。
なにかしら感じるものがありませんか?

法則から学ぶ


ランガナタンの図書館学の五法則を突き詰めて考えると、人と情報との関係を表していると言えます。
例えば、

『図書』を『情報』に
『図書館』を『媒体』に

と置換えることが可能です。

WEBに置換えると

情報は必要としている人のもとへ届けるもの。
媒体は静止しているのではなく成長するもの。

まさにWEBと同じです。
特に媒体が成長しなければいけないという考えは示唆に富みます。
ただたんに情報がおいてあれあばよい訳ではなく、利用の状況に対応しなければ役目を果たす事ができません。

利用されなければ朽ちてゆきますし、朽ちてゆきたくないなら成長しなければなりません。
そして何より重要なのは、媒体の成長は利用者のためになるのです。
なぜなら、成長する事によりさらに多くの情報を的確にその人に届ける事ができるのですから。

ランガナタンについて


ランガナタン(1892-1972)について簡単に。

ランガナタンはインドに生まれた、インド図書館学の父とも呼ばれる人物です。
分類理論の世界的権威でもあり、現代の図書館学などに多大な影響を与えています。

1933年に制定したコロン分類法は世界最初の分析合成型分類表として発表されました。
その特徴はファセット(上カテゴリーに対する下位カテゴリーの集合体のようなもの)を用いたファセット分類を採用し、分析と合成を行う点にあります。

他にも図書館の理論的部分への貢献だけでなく、上に挙げた五法則の様なサービスに関する部分でも大きな貢献があります。

結び


それほど強い結びつきを感じないかもしれませんが、図書館学や書誌学は様々な面でWEBと類似した世界です。
書籍の媒体としての役割を考えると、当然と言えば当然なのですが。

今回は、長々と説明せず(出来るわけでもありませんが)に五法則を見てもらえればよいかなと考え記事を書きました。
法則の内容から何かしら感じて頂けたのであれば良いのですが。

今回だけでなく以前書いたSEOに通じる文献の引用影響度のような情報がありますので、今後も何かしらご紹介出来ればと思います。

補足

今回引用した書籍は『図書館学基礎資料 第5版』です。

  • 書名:図書館学基礎資料 第5版
  • 編者:今まどか
  • 発行所:樹村房
  • 発行日:2003.3.20 第5版第1刷
  • ISBN:4-88367-098-8

『図書館学の五法則』で検索すると出くる訳は『図書館の五法則』(森耕一監訳 日本図書館協会)からの引用がほとんどのようですので、少々訳が違います。

スポンサーリンク

0 件のコメント :

コメントを投稿