2011年2月17日木曜日

検索は世界を狭くする

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WEB上に存在する膨大な量のデータを探す場合には検索が有効な手段です。
しかし、常に最適な方法でもありません。

検索を行う事で、世界を狭くしているのではないでしょうか?



検索の特徴


WEBでの検索は基本的にキーワードでの検索です。

あるキーワードで探し、見つからなければ違うキーワードで探す。
イメージとしては次々に穴を深く掘る感じでしょうか。



多少横に広げたとしても、一定の範囲でしか広げられません。
別のキーワードに移る場合は穴を広げるのではなくて、一度外に出て穴を掘り直す事になります。

点と線

検索がどのように世界を見せているかといえば、点と線であるいえます。
あくまで直線的で、一方向への指向性が強く、部分的。

特定の内容を深く理解する事が出来ますが、周辺の情報が見えない事がよくあります。
キーワードを知らなければ調べられませんし、キーワードを知っていれば純化しすぎた情報しか手にはいりません。

面ではなくあくまで点と線でしか無いために、結果として世界が狭くなります。

ディレクトリ検索

検索エンジンが提供する方法の1つに、ディレクトリ検索があります。
キーワード検索に比べると世界が広いと言えます。

ディレクトリは基本的に大きく抽象的な概念から、小さく具体的な概念に順を追って移動します。
キーワード検索よりも多くのノイズを目にする事でしょう。

最も分かりやすいのはトップページです。
ある分野を調べようとトップページにアクセスすると、他の分野への入り口がノイズとして目に入ります。

検索以外の特徴


では検索以外がどうかと言えば、基本は同じです。
それぞれの方法によって見える世界は限定されてしまいます。

検索とそれ以外との大きな違いはノイズが多いという一点に尽きます。



ノイズがある故に面に近い世界を見る事ができます。

書籍

書籍は面の世界を見せてくれます。

とはいえ、単一の書籍は検索の狭い世界とほとんど同じです。
一覧性と言う意味では優れていますが、掘り下げるにはページ数という物理的な限界があります。

しかし、本を探しに書店や図書館に行けばどうでしょう?
探すべき指針を全くもっていなくとも、多くの情報が目に入ってくるはずです。

それはベストセラーの単行本かもしれませんし、カラフルな画集かもしれません。
写真集もありますし、文具やポスターかも。
書籍が置かれた環境に依存はしますが、検索よりもノイズが多く広い世界です。


人と話す事も情報を手に入れる方法の1つです。
そして、最もノイズが多い方法だといえます。

人との会話には経験と技術が必要になりますが、普通に生活していれば大体身に付いているものです。
ですので、特別な訓練がなくとも会話から多くの情報が得られます。

ノイズは話の中で発生し、時には全く違う横道に入ることもあります。
うまくすれば、思わぬ情報を手に入れる事が出来るでしょう。

世界の広さはノイズの多さ


結局の所、見える世界の広さはノイズの量で決まるのかもしれません。

一般的にノイズは無駄なものです。
検索エンジンはどのようにノイズを排除するかという工夫を日々行っているのですから。

ということは、検索エンジンの使命が世界を狭くしているともいえます。
様々な情報への道筋をつけようとしているのに、皮肉な話です。

結び


この記事で、検索エンジンよりもその他の手段が優れていると言いたいのではありません。
検索エンジンで検索するだけの世界は狭いと言いたいのです。

検索は膨大な情報にアクセスする為の有効な手段ではありますが、無駄が無さ過ぎます。
ノイズを取り込んだほうが、より広く有効な情報が得られる場合もあることを意識するべきです。

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