2011年7月22日金曜日

店長1人がWEBを運営するということ

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この記事は、前回書いたサイト運営に関する記事に関連しています。
前回は会社組織でしたが、個人商店ではどうなのかというのがテーマです。


実例として


今回は先日たまたま知り合う事が出来た方を実例として。なお、私と仕事上のつながりはありません。

その方はご両親が作った飲食店の経営を引き継いだ店長さんです。ご両親と店長さんで料理を作る家族経営でバイトは2人ほど。

店長さんは新しい物好きだそうでiPhoneやiPadをもっています。パソコンを使い慣れた感じはありますが、WEBサイトの構築や運営に長けているわけではありません。WEBサイトを運営しソーシャルメディアを活用しているのは店長1人で、他の人はやる気もスキルの無し。

お会いした時、この方はリース契約で作ったサイトのリース期間が終わり、これから自由に動きたいといった状況でした。


リース契約

WEBサイトの制作の際、リースをかけて契約させる方法がありました。現在ではかなり減っているはずですが...。

リースで契約してしまった2,3人の方のお話を聞いた事がありますが、一様に後悔されていました。途中で契約を切れませんし、相手が何もしなくともお金を払い続けなくてはなりません。

契約させた側には美味しくとりっぱぐれのない契約でしょうが、契約させられた側にはたまったものではありません。

個人商店主のWEB運営


店長さんが運営していたのは以下の部分。

  • 本体サイトのメニューの更新
  • お店のブログ
  • 店長のブログ
  • お店のツイッター
  • 店長のツイッター

このうち、店長のブログやツイッターはよく動いていましたが、メニューの更新とお店のブログとお店のツイッターはあまり動かせていません。
理由は、店長の部分との差別化が出来ていなかったから。簡単に言えば、店長の方で充分に情報を出しているのでお店の方で出す必要性を感じないとの事。

運営の実情

上記の運営をどうのように行っているかというと。

なんと、店長さんは厨房にiPhoneとiPpadとMacbookを持ち込み、料理の合間にブログの更新やツイートを行っています。場所的には目の前にコンロがあり、振り返ると調理台。その調理台にラックを作り、機器類をセット。振り向けばすぐに機器に触れる位置関係です。

少しの時間見せて頂きましたが、オーダーが少し途切れた間にiPhoneで写真を撮り、本日のメニューとしてツイート。iPadではリプライやDMが来ると音で通知されるクライアントを使い(何かは聞きそびれました)、出来る限り迅速に返信。なお、ブログは休憩時間などある程度時間が取れる時にMacbookやiPhoneで更新するそうです。

店長さんが運営のすべてを担うということがどういう事なのか。その現実の1つです。個人的には店長さんの努力に頭が下がるものの、無茶な状態だと感じました。

重要な点


この店長さんの例。実は他の人にはなかなか適用出来ません。
なぜなら、この店長さんは以下の点で他の人より優位であり、且つ、この点全てを満たしていたからです。

  • パソコンなどの機器類に慣れている
  • 機器の扱いに慣れている
  • WEBでの情報発信に慣れている
  • WEBでの情報発信に熱意を持っている

これらを満たす店長さんが一体どれほど居るでしょう?

パソコンなどの機器類に慣れている

WEBで何かをしたい方の最初のハードルは、機器に拒否反応がある事です。

特に年配であればある程、PCを見ただけで自分には扱えないと思い込む始末。こうなってしまっては、他人に作業を任せる事になり店長自身で行うという方法自体が不可能です。

機器の扱いに慣れている

扱いとは、電源をいれたりブラウザを起動したり文字を入力したりするごく基本的な事です。苦手意識のある方は、これすら嫌がります。
特に文字入力は重要なのですが、最も難しい部分でもあります。

ちなみにWEBサイトに関する作業ではありませんが、知人の店長さんは文字入力が嫌でタブレットで文字を一字一字入力していました。初めて見た文字の入力方法でした....。

操作は基本的に慣れてもらうしか無いのですが、馴れる時間ももちろん仕事をしているわけで。簡単ではありません。

WEBでの情報発信に慣れている

いざ文字を打ちブログを書く段になった時。そもそも何を書いていいのか分からない事はよくあります。
売り出したい商品や、伝えたい店の特徴やウリ、営業時間や店舗の場所などは他から見ればいくらでも描くことがあるのですが、店長さんにはどれをどうしたら良いのかわかりません。

この原因の一つは、WEBでの情報発信に対する慣れのなさだと思います。

来店されるお客様は当然目の前にいて、売り込みたい物をアピールする事はできます。もちろん相手の反応も目に見えて分かる。しかし相手が見えないWEB上では、全く積極的になれないのです。接客を重視している店長さん程、もしかしたら目の前に相手がいないと難しいのかもしれません。

WEBでの情報発信に目的と熱意を持っている

WEBサイトをどのように活かしてどうなりたいのか。目的と熱意を持っていないと最初の困難さを乗り越え、運営を継続することは難しいでしょう。

WEBサイトを持つ事で満足したり、そもそも運営をする気がない場合はWEB上での情報発信に熱意など感じていません。何となく必要そうだから作ったのが関の山でしょう。サイト構築後の運営に具体的な目的が無ければ熱意も何もありませんので、作って終わりは必然とも言えます。

結び


今回は実例をふまえて記事を書きました。が、実例で挙げた店長さんは現在WEBの活動が下火になっています。理由は、店の営業時間やスタイルが変わり、合間の時間がほとんど無くなった為です。つまりは、いままでギリギリのバランスで運営をしていたと言う事です。

この現実を考えると、店長さんが一人でWEBを運営する事がいかに難しいかが浮き彫りになります。皮肉な事に、お店が忙しくなればなるほど時間は無くなるのですから。

継続可能な方法を考える場合、WEBサイト運営用の人員を作るか時間を作るかしかありません。1人の限られた時間では非常に難しいのですから。ですが、その時間や人員が都合出来ないのもまた現実ではあります。

WEBサイトを制作し運用を考える際提、クライアントの状況をしっかりと考慮に入れねばなりません。気軽に「Twitterぐらいなら」などと言えない事態は、それほど珍しくは無いはずです。

2011.7.22追記
ホームページ改善をされている「運営堂」さんのブログ記事でご紹介頂きました。ありがとうございます!

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